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【2021年】今年読んでよかった本大賞

 
 
■目次
 

はじめに

 
今年読んでよかったと思う本を5冊発表します。
 
選考基準は、仕事で役に立ったものから、シンプルに面白かったというものまで、完全に好みになります。また、紹介する本のいくつかは2021年に発売された本ではなく、単純に私が今年読んだ本ということになります。
 
それでは早速紹介していきます。
 
 
 

受賞作品

 

1位:NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX

 
改めて今年読んだ本を眺めていて、一番面白かったなと思うのは、NETFLIXの企業文化について書かれた「NO RULES」でした。
 
この本は2020年10月発売で、かなり売れていて面白いという評判を聞いていました。実際に読んでみると、やはり面白く、ページをめくるのもワクワクしていた程です。
 
正確に言うと、この本が面白かったというよりは、NETFLIXという会社の制度・文化のすごさに感動し、そのすごさがよく伝わる一冊になっているという感じでしょうか。
 
個人的に、働きやすさとか、チーム作りとか、組織として目的を達成するということへの興味が強いので、今後参考にしたいなという思いもあり、1位にしました。まだ読んでないという人は是非読んでみてください。
 
 おもしろポイント
  • NETFLIXという会社の躍進の理由が分かる
  • こんな文化の会社で働いてみたいと思える
 
 
 
 
 

2位:ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す
ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているの ではないか? これが、本書の執筆のきっかけとなった筆者の疑問です。 そして、このような結論を導き出します。答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。 さらに、21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、 過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではないといいます。では、私たちは現状をどのように受け止めた上で、未来に向けた第一歩を踏み出すべきなのでしょうか。 その答えとして筆者は、4つのサマリーを掲げます。 1. 私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しつつある 2. 高原社会での課題は「エコノミーにヒューマニティを回復させる」こと 3. 実現のカギとなるのが「人間性に根ざした衝動」に基づいた労働と消費 4. 実現のためには教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる 筆者は、資本主義の過去、現在、未来を冷静に分析し、人間が人間らしく生きるために本当に必要とされるべき は、どのような「社会システム」であるべきなのかを真剣に考え続け、同書を書き上げました。 これは、それらを実現するために、私たちは何をすべきなのかを問うた、これまでにない「資本主義」論です。 【目次抜粋】 はじめに 第一章 私たちはどこにいるのか 第二章 私たちはどこに向かうのか 第三章 私たちは何をするのか? 補論 終わりに
 
著者の山口周さんの本はこれまでにも何冊か読んでおり、その目線のシャープさがとても好きです。2020年末に出されたこちらの本もとても面白かったので2位としました。
 
この本は、世の中的に正しいとされている「経済成長・ビジネス拡大」に対して、「本当にそれでいいんだっけ?」と問いかけている本です。
 
特に先進国である日本においては、既に物が十分あふれていて、生きていけないという状況はほとんど起こりえなくなっています。そのような状況下で、今本当にすべきことは何なのか?ということを考えさせてくれる本でした。
 
個人的にも、GDPを絶対的指標として経済成長を目指すことは本質的ではないと感じています。本書にも「経済性から人間性への転換」とあるように、経済成長以外の指針が必要なのかもしれません。マクロな話だけでなく、個人単位の行動指針としても使えそうな内容になっていたので、是非読んでみてください。
 
 おもしろポイント
  • 今の日本や世界が置かれている状況が分かる
  • これからどう行動していけばいいかの指針を与えてくれる
 
 
 
 
 

3位:実践的データ基盤への処方箋〜 ビジネス価値創出のためのデータ・システム・ヒトのノウハウ

 
最近出されたこちらの本ですが、今自分が知りたい内容にかなりマッチしていたので3位としました。主にデータ分析や分析基盤に関わる方に向けてオススメしたいです。
 
近年、データサイエンスブームが来ており(もうピークアウトしてるかも)、「AI」「機械学習」などのワードは、あらゆる記事やあらゆる書籍で取り上げられています。しかし、機械学習をするにも、通常の統計分析をするにも、データ基盤が構築されていることが前提になります。
 
そして、データ基盤構築のノウハウは世の中にあまり出回っていません。私も勉強したいと思いつつ、なかなかその方法を掴めずにいました。そんな中、最近登場したのがこの本です。
 
データ基盤を構築する上で考えるべきビジネス的観点から、具体的に使用を推奨するツールまで、実践するにあたって気になる点がバランスよく書かれています。少しでもデータ基盤に興味がある方は、まずこの本を一冊目に読めば間違いない内容だと思います。
 
 おもしろポイント
  • データ基盤構築を体系的に解説した唯一の本
  • 基盤の設計段階から、具体的な実装までカバーされている
 
 
 
 
 

4位:自分の時間を取り戻そう

 
4位は私の好きな有名ブロガー「ちきりん」さんの著作。現時点で3部作になっていますが、個人的にはこの本が一番好きです。
 
この本を一言で言うと、「生産性を高めよう」ということです。ちきりんさんは生産性の鬼のような方で、現在では週3日、1日3時間ぐらいの労働で生活しているそうです。そんなちきりんさんが生産性について書いた本ということで、参考になる点がたくさんありました。
 
個人的にも、あらゆる仕事において「生産性を高めること」がほぼ全てだと思っており、生産性を高めることについて書いたこの本は、とても共感できて、人に読んでほしいと思う内容だったので、4位にランクインさせました。
 
 
 おもしろポイント
  • 実践すれば間違いなく生産性が上がる
  • 読みやすい文章と分かりやすい図解
 
 
 
 
 

5位:INNOVATION STACK ―だれにも真似できないビジネスを創る―

 
5位はモバイル決済企業Squareの創業者が書いた「INNOVATION STACK」という本です。
 
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イノベーションスタックとは: だれも解決したことのない、ひとつの問題を解決する(イノベーション)ことで、次々と起こる新たな問題を解決し続けて得られる一連の発明。積みあがったイノベーション。この積み上げが多ければ多いほど、競合他社に真似されにくくなる。
 
とにかく目先の課題を解決する。新たに生じた問題をまた解決する。また問題が生じる、、、というプロセスを乗り越えた先にあるのがイノベーションスタックだというのが本書の内容です。
 
私はビジネス書を今までにも結構読んできていて、特にコンサル時代には経営手法やフレームワーク的な本も多く読んできましたし、覚えておこうとも思っていました。しかし、スタートアップや、イノベーションを起こそうとするのであれば、そういう小手先のテクニックは通じなそうだと、この本を読んで思いました。
 
Squareが作り上げたイノベーションスタックの話や、他企業の例としてバンクオブアメリカやIKEAの事例も載っているので、とても楽しく読めました。是非読んでみてください。
 
 おもしろポイント
  • イノベーションの起こし方が実体験を通じて分かる
  • 成功した企業の事例が見れる
 
 
 
 
 
 

おわりに

 
正確に記録していないので分かりませんが、今年は前年に比べるとあまり冊数を読まなかった1年でした。業務に関わることを勉強していたり、英語の勉強もしていたりしたので、本を読むということを疎かにしがちでした。
 
しかし、こうして改めて振り返ってみると、やはり本を読むと自分の知識や思考の幅が広くなるという感覚がかなりあります。
 
来年は、もう少し本を読めるようにしたいなと思っています。来年もまたランキングにします。
 
 
ではまた