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フリーランスになりました

 
 
2023年からフリーランスになりました。
といっても、仕事は会社員時代からほとんど変わらず、データアナリスト・アナリティクスエンジニア領域の仕事を業務委託という形でしています。
 
「何でフリーランスになろうと思ったんですか?」と聞かれることも増えてきたので、なぜフリーランスになろうと思ったのかとか、そのあたりを散文的に残しておきたいと思います。
 
 
 
 
 

元々独立に興味があった

 
急にフリーランスに興味が湧いたということではなく、新卒でコンサルティング会社に入った頃から、いずれは独立 or 会社経営をしたいという思いがありました。
 
その動機は後にも出てきますが、
 
 
  • 自分で自由に意思決定したい
  • 会社員より経済的にメリットがありそう
  • 単純な好奇心・チャレンジ精神
 
 
みたいなところが主でした。
 
いつか経営者になりたいとは思っていたものの、すぐにやるほどの熱量もなく、会社員として積めるスキルや経験にも魅力を感じていたので、「そのうちタイミングが来るだろう」ぐらいの考えで日々を過ごしていました。
 
 
 

色んな状況下でデータマネジメントの経験が積める

 
データ分析・データエンジニアリングの業務は、その会社が置かれている状況や、内部環境に大きく左右されます。したがって、この会社ではこうだったけど、別の会社では全く違うことをやっているということがよくあると思います。
 
これは、データエンジニアリングの領域がまだ発展途上であり、ベストプラクティスが蓄積しきっていないことが大きな要因かもしれません。また、スタートアップではデータ人材が1人だけ、のような状況がザラにあるので、相談する機会も少なく最適解をなかなか得にくい環境であるように思います。
 
そのような前提に立つと、1社の正社員として1つの分析基盤を作るよりも、複数社の分析基盤に携わった方が、ベストプラクティスの発見や、汎用的なスキルに繫がるのではないかと考えました。
実際、正社員時代から「他の会社では、どうなってるんだろう、、、」ということを無限回思っていました。情報発信を積極的にしてくれる企業はありますが、ほとんどの場合他社と比較して、自社に事例を当てはめるということは、あまり出来ません。
一方で、フリーランスの場合、複数社の案件を持つことが可能なので、あらゆる状況に対応する汎用的なスキル・知見が身につくと思いました。
 
 
 

経済的なメリットがある(はず)

 
一般的に、正社員から独立してフリーランスになることで、収入面の増加が期待できます。
 
その理由については色々な要素があると思いますが、個人的にはマーケットに出ることにより、需要と供給のバランスによって値付けがされる、という点が大きいと思っています。
 
正社員の給料は、所属する会社のルールによって概ね決まります。いくら優秀だからといっても、その会社の平均年収の2倍を稼ぐのは簡単ではないでしょう。
もちろん、正社員にも需要と供給のバランスは存在しているのですが、能力が高ければ高いほど稼げる、のような制度になっている会社は決して多くはないと思います。
 
 
一方で、フリーランスの値付けは、需要と供給のバランスによって契約的に決まります。
とある領域の人材を求めていて、少し高い報酬を払ってでも手伝ってもらいたいと考える企業はあるので、そういった会社と自分のスキルがマッチすれば、正社員より高い単価で仕事を得ることができます。
企業側にとっても、その領域の重要度が下がったら、契約を解除すればいいだけなので、一時的に高い報酬を払ってでもフリーランスに委託するメリットは存在します。
 
このように、正社員とフリーランスでは値付けの仕組みが違います。
したがって、正社員は安定したそこそこの収入、フリーランスは上から下までピンキリ、という傾向に概ねなると思います。
 
個人的には、安定より、リスクを取ってでもアップサイドを取りたいと思ったので、独立することにしました。
 
 
 

会社に入ってみないと分からない

 
会社に入ってみないと分からないことは非常に多いと思います。
 
一般的な転職活動は、面接を数回して入社という形だと思いますが、面接数回で会社の将来性、人柄が合うか、スキルマッチしているか、など、働く上で重要な要素について判断するのは難しいと思っています。というか無理です。
 
さらに言うと、スタートアップでは不確実性がより強くなると思います。
投資の世界でも、スタートアップへの投資は100個に数個当たれば良いという世界だと言います。そんな世界で、良い企業を自分がちゃんと選べるかと言うと、私には無理ゲーに思えました。
(一方、大企業であれば、どの会社が良い会社かはある程度予想しやすいでしょう。30年後は分かりませんが、数年スパンで見ればある程度現状維持されるはずです)
 
そんなことを考えていたら、どこかの会社に転職するということ自体が、不確実性がとてつもなく高い選択 = リスクであるという風に思えてきました。
これまでのキャリアでも、自分の興味が会社の業務とずれた時に、転職という選択を取ってきた自分にとって、次転職してもまた転職するリスクがそこそこあるような気がしました。
 
そのリスクを無くすために、フリーランスという選択はアリだと思うようになりました。
複数社に自分のリソースを分散することが可能なので、1社合わなかったとしても、他の数社に稼働を寄せていけば、自分の望む仕事ができます。
 
もし、自分にとってベストな会社が見つかって、相手の企業も歓迎してくれるのであれば、その時にその会社に入るという選択も取れます。
スタートアップでたまに見かける「お試し入社」制度を、自前でやっているとも言えるかもしれません。
 
 
 

起業とか会社経営とかに近そう

 
前述した通り、会社経営に前から興味を持っていたものの、特に行動を起こせずにいました。
そこまで野心がある訳でもなく、生活水準にもある程度満足していたので、一念発起して起業する熱量がありません。
 
そんな中、この画像をTwitterで見かけました。起業の前に「独立時代」を設けると良いという話でした。
これを見て、最初は独立して上手くいきそうだったら会社にして拡大していくみたいな感じでもいいなぁ、と思うようになりました。というか、自分はそのやり方が合ってそうだなと思いました。
出典:山口揚平著『そろそろ会社辞めようかな』
出典:山口揚平著『そろそろ会社辞めようかな』
 
そういった意味で、どこかのタイミングで独立してフリーランスになろうと考えていました。
もし起業するとなった時は、独立時代を経た方が色々なメリットがあると思ったので、独立という選択は自分にとって合理的でした。
 
 

好奇心に従うのみ

 
もう少しふわっとした理由として、自分の好奇心に従っていたいという考えもあります。
 
「フリーランスって何か良さそうだけど、実際どうなんだろう、、、」
 
みたいな事を考え出すと、実際にやってみるまで気が済まないタイプです。それも、失敗するなら早い方がいいので、考え出したら割と即断即決で行動してしまいがちです。
 
なので、これから一生フリーランスをやります、とかではなく、人生におけるただの実験であり、仮説検証でしかありません。なので、嫌になったら辞めると思います。
 
 

働き方についての探求

 
好奇心に近い話ですが、「働き方」に興味があります。
 
終身雇用の破綻、転職ブーム、リモートワーク、ワークライフバランス、大企業からスタートアップ、ジョブ型、リスキリング、増税、年金問題、、、
 
のようなトピックが色々あり、仕事とどう関わっていくか、について混迷を極めている世の中に感じます。
 
そんな中で、我ら各人は従来とは違う働き方を模索し、世の中に適応していく必要があるはずです。少なくとも、親世代の働き方モデルをそのまま適用するのは危険と思っています。
 
自分の中でも、最適化していきたいとは思っており、色んな働き方を模索しています。フリーランスはそのうちのひとつです。
 
 
 
END