VSCodeからGoogle Compute Engineを操作する方法

 
 
ローカルPCのVSCodeで、Google Compute Engine(GCE)のファイルを作成・編集する方法についてまとめました。
 
操作自体は比較的カンタンなのですが、SSH接続や、秘密鍵・公開鍵など、初心者には馴染みのない概念が出てくるので、自分の備忘録も兼ねて記事にしました。
 
 
 
 

事前準備

 
ローカルPCのVSCodeからGCEへの接続設定を行う前に、以下の準備を済ませておいて下さい。
 
 
  • Google Cloud Platform(GCP)に登録する
  • GCEのVMインスタンスを作成する
    • この記事では、ubuntuブートディスクのインスタンスを使用
  • ローカルPCにVSCodeをインストールする
    • この記事では、WindowsのローカルPCを使用
    •  
 
 
 
 

VSCodeからGoogle Compute Engineを操作する

 
VSCodeからGCEへの接続は、以下の4ステップで行います。
 
 
  1. 【GCE】外部静的アドレスの予約
  1. 【ローカルPC】gcloud CLI のインストール
  1. 【ローカルPC】SSH接続用の設定ファイル、秘密鍵・公開鍵の作成
  1. 【ローカルPC】VSCodeでの接続操作
 
 
 
順に解説していきます。
 
 

1. 【GCE】外部静的アドレスの予約

 
まずは、GCE側の設定で、インスタンスの外部静的アドレスを予約します。
 
GCEインスタンスを作成すると、デフォルトでは「エフェメラル」というタイプの外部IPアドレスが割り当てられます。エフェメラルというのは、「一時的」という意味で、インスタンスを起動するためにIPアドレスが変わってしまいます。
 
インスタンスが再起動するたびに、SSH接続の設定を変更するのは非常に面倒なので、常に不変の「静的IPアドレス」を設定したいと思います。
 
 
外部静的IPアドレスの設定は、インスタンスの編集画面から行うことができます。
 
インスタンスの編集画面に入り、[ネットワーキング]の項目の、[ネットワークインターフェース]の下矢印をクリックします。
 
 
[外部IPv4アドレス]の項目がエフェメラルになっているので、下矢印をクリックし、「IPアドレスを作成」を選択します。
 
すると、フォームが立ち上がるので、名前を入力して「予約」をクリックします。
 
 
すると、静的IPアドレスがインスタンスに割り当てられました!
 
⚠️
静的IPアドレスの予約には料金がかかります
 
 

2. 【ローカルPC】gcloud CLI のインストール

 
続いて、ローカルPC側の設定に移りたいと思います。
 
SSH接続用の設定ファイルとキーを生成するために、 コマンドを使用するので、ローカルPCにgcloud CLIをインストールします。
 
基本的に、上記リンクの手順に沿って進めれば、問題なくインストールできるかと思うので、具体的な手順については割愛します。
 
 
 

3. 【ローカルPC】SSH接続用の設定ファイル、秘密鍵・公開鍵の作成

 
gcloud CLIのインストールが完了したら、SSH接続に用いる設定ファイルと、キーを生成します。
 
まずは、SSH接続用の設定ファイルとキーを格納する「.ssh」ディレクトリを作成します。
 
続いて、以下のコマンドを実行します。
 
すると、「.ssh」ディレクトリに、「config」ファイルが生成されます。
 
これだけで、SSH接続の準備は完了です。便利ですね。
 
それでは、VSCodeを使ってインスタンスに接続してみましょう。
 
 
 

4. 【ローカルPC】VSCodeでの接続操作

 
SSH接続は、VSCodeの「Remote Development」という拡張機能を用いて行います。
以下の拡張機能をインストールしてください。
 
 
 
VSCodeを開いている状態で、F1キーを押すと検索窓が表示されます。検索窓に と打ち込み、出てきた検索結果をクリックします。
 
 
すると下記のように、Host名が一覧となって表示されるので、接続したいHostを選択します。
 
 
すると、新しいウィンドウでターミナルが立ち上がり、左下にSSH接続しているHost名が表示されていれば、接続は成功です!
 
 
あとは、通常通り、ファイルを作成したり編集したりすることができます🎉