VSCodeからGoogle Compute Engineを操作する方法
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/6db854f4-4fe3-4d6a-b723-343b555fdfdb/3ce0809245454eb36b59982d86b42237.jpg)
ローカルPCのVSCodeで、Google Compute Engine(GCE)のファイルを作成・編集する方法についてまとめました。
操作自体は比較的カンタンなのですが、SSH接続や、秘密鍵・公開鍵など、初心者には馴染みのない概念が出てくるので、自分の備忘録も兼ねて記事にしました。
事前準備
ローカルPCのVSCodeからGCEへの接続設定を行う前に、以下の準備を済ませておいて下さい。
- Google Cloud Platform(GCP)に登録する
- GCEのVMインスタンスを作成する
- この記事では、ubuntuブートディスクのインスタンスを使用
- ローカルPCにVSCodeをインストールする
- この記事では、WindowsのローカルPCを使用
VSCodeからGoogle Compute Engineを操作する
VSCodeからGCEへの接続は、以下の4ステップで行います。
- 【GCE】外部静的アドレスの予約
- 【ローカルPC】gcloud CLI のインストール
- 【ローカルPC】SSH接続用の設定ファイル、秘密鍵・公開鍵の作成
- 【ローカルPC】VSCodeでの接続操作
順に解説していきます。
1. 【GCE】外部静的アドレスの予約
まずは、GCE側の設定で、インスタンスの外部静的アドレスを予約します。
GCEインスタンスを作成すると、デフォルトでは「エフェメラル」というタイプの外部IPアドレスが割り当てられます。エフェメラルというのは、「一時的」という意味で、インスタンスを起動するためにIPアドレスが変わってしまいます。
インスタンスが再起動するたびに、SSH接続の設定を変更するのは非常に面倒なので、常に不変の「静的IPアドレス」を設定したいと思います。
外部静的IPアドレスの設定は、インスタンスの編集画面から行うことができます。
インスタンスの編集画面に入り、[ネットワーキング]の項目の、[ネットワークインターフェース]の下矢印をクリックします。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/0a2a2164-e1a0-42f9-9fba-448985e71395/ec716c0bbec4525183f9666994e5288d.png)
[外部IPv4アドレス]の項目がエフェメラルになっているので、下矢印をクリックし、「IPアドレスを作成」を選択します。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/ec7dc3c2-6756-4ced-8c0b-cdb80d15b590/ebe120ecf1d0ea785a4d05497988ff17.png)
すると、フォームが立ち上がるので、名前を入力して「予約」をクリックします。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/6d357f33-6f95-4786-a7cd-4256ef37a9a7/6b7ee7cb679c4061f627be9741347069.png)
すると、静的IPアドレスがインスタンスに割り当てられました!
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/caa04cb2-5775-49bf-bb6f-2b040c7a5686/ff528b5179bdf4202df227df8958468a.png)
静的IPアドレスの予約には料金がかかります
2. 【ローカルPC】gcloud CLI のインストール
続いて、ローカルPC側の設定に移りたいと思います。
SSH接続用の設定ファイルとキーを生成するために、 コマンドを使用するので、ローカルPCにgcloud CLIをインストールします。
基本的に、上記リンクの手順に沿って進めれば、問題なくインストールできるかと思うので、具体的な手順については割愛します。
3. 【ローカルPC】SSH接続用の設定ファイル、秘密鍵・公開鍵の作成
gcloud CLIのインストールが完了したら、SSH接続に用いる設定ファイルと、キーを生成します。
まずは、SSH接続用の設定ファイルとキーを格納する「.ssh」ディレクトリを作成します。
続いて、以下のコマンドを実行します。
すると、「.ssh」ディレクトリに、「config」ファイルが生成されます。
これだけで、SSH接続の準備は完了です。便利ですね。
それでは、VSCodeを使ってインスタンスに接続してみましょう。
4. 【ローカルPC】VSCodeでの接続操作
SSH接続は、VSCodeの「Remote Development」という拡張機能を用いて行います。
以下の拡張機能をインストールしてください。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/d8c3463f-84bb-4ffa-bbee-191a4fb56a72/99025968ad245c065b5a851fa96537cc.png)
VSCodeを開いている状態で、F1キーを押すと検索窓が表示されます。検索窓に と打ち込み、出てきた検索結果をクリックします。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/4610b24d-753c-4c4f-95d2-2d3f8b155e1d/54e01ffd3745ca80bf4ba398da71db23.png)
すると下記のように、Host名が一覧となって表示されるので、接続したいHostを選択します。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/31200361-002b-47b5-b1e9-0d8fca6278b4/e0ce210715965c19047aabd2401463dc.png)
すると、新しいウィンドウでターミナルが立ち上がり、左下にSSH接続しているHost名が表示されていれば、接続は成功です!
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ikki-mz/f7e07944-5bb9-4e43-bee8-952752b1726c/aa2e5c0c1b1113f915e92a34a4343f9f.png)
あとは、通常通り、ファイルを作成したり編集したりすることができます🎉